タトラ・サパン 買い付けレポート
私たちは年に一度の買い付けの旅で、インドネシア・スラウェシ島に降り立ちました。
こちらでご紹介した「プルプル」の村を出て、次はタトラ・サパンの農園に向かいました。天空の聖地で生まれる“繊細な酸”を持つ特別なロットだとすれば、私たちが次に向かった「タトラ・サパン」は、この土地の荒々しくも豊かな自然そのものを体現する、“トラジャの魂とも呼ぶべきコーヒーが集まる場所です。
なぜ、タトラ・サパンなのか

この地域は、トラジャの山々で収穫されたコーヒーが集まる伝統的な「集積地」です 。 ここは、いわば最高のトラジャコーヒーの品質が問われる「市場」であり、私たち買い付け人にとっては、その目利きが試される真剣勝負の場所でもあります。
この集積地には、多種多様な品質の豆が持ち込まれます。 だからこそ、私たちは「タトラ・サパン産」という看板だけで豆を選ぶことは決してありません。
コーヒー豆の栽培に適した標高1400mm付近で栽培される農園にこだわっています。そして、もう何年も付き合いを重ねた農家を訪ね、彼らと固い握手を交わす。 農園が私たちの求める「無農薬」 の基準で管理されているか、この目で確かめる。 そして、その年の「ニュークロップ(新豆)」 の中から、カッピング(テイスティング)を重ね、岩下珈琲の基準を満たすコーヒー豆を確かめます。
これぞ王道。インドネシアを代表するトラジャコーヒー

もしプルプルが、インドネシアコーヒーのイメージを覆す「意外性」の魅力を持つとすれば、このタトラ・サパンは、皆様が「トラジャ」と聞いて期待する期待そのものに応える、王道の魅力に満ちています。
1700年代ごろ、インドネシア・スラウェシ島のコーヒーは、その優れた品質から「セレベス(スラウェシ)の名品」と珍重され、遠くヨーロッパのオランダ王室にも献上されていたという輝かしい歴史を持ちます。 世界が認めたトラジャコーヒーの、その中心地こそが、ここサパンなのです。
サパンの山で収穫される豆は、「苦くて甘い」と定評で、コーヒー通を満足させる豆です。
「プルプル」で繊細な酸の旅を楽しんだなら、この「タトラ・サパン」では、どっしりと腰を据えて、インドネシアの大地が持つエネルギーそのものを味わっていただきたい。どうぞ、ご期待ください。
コーヒー豆の特徴 / Features
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浅煎り
- ・甘 味
- ・苦 味
- ・酸 味
- ・コ ク
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中煎り
- ・甘 味
- ・苦 味
- ・酸 味
- ・コ ク
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深煎り
- ・甘 味
- ・苦 味
- ・酸 味
- ・コ ク
コーヒー豆の産地 / Producing Area


インドネシアを代表するトラジャコーヒーです。サパンの山で収穫される豆は、特に好評で、「苦くて甘い」味があり、コーヒー通を満足させる豆です。
コーヒー豆の栽培に適した標高1400mm付近で栽培され、厳選された豆だけが市場に出荷されます。













